こんにちは。
奈良県香芝市で酒種酵母専門miette d’orを主宰してます庄原清香です。
わたしの教室では国産小麦を使用してます。
パンを初めて学んだのは20年ほど前になります。
その時は外国の粉を使うレッスンがほとんどで、カメリアを使用してました。
国産小麦は扱いにくいという印象があった事を覚えてます。
そこから20年。
今ではほんと国産小麦も改良されてて、扱いやすくそして美味しくなったと実感してます。
国産小麦ははるゆたかからスタート
日本の土壌はパンを作る小麦にはむいてない。
多湿な気候は小麦作りにはむいてなくて、それでも作った小麦はうどんには出来るけどパンには不向きなものが多かったのが今から30年ほど前との事です。
国産小麦の歴史ってほんと始まったばかりなのですね。
難しい中で国産小麦が出来たのが1987年に「はるゆたか」という品種が出来ました。
国産小麦でパンを作りたい・食べたいの熱い思いが叶ったのがはるゆたかでしたが、生産性が難しいなどで幻の小麦と言われた事もありました。
今では改良されてますが、当時はほんと人気だったのです。
わたしももちろん使ってパン作りしてました。
パン作りを始めた時を思い出す味の粉となってます。
春よ恋ははるゆたかの後継
はるゆたか+ストア(アメリカの品種)を交配させたのが春よ恋です。
わたしのレッスンでは春よ恋を使ってました。
もちもちで柔らかい。そして甘い。
もちもちが好きなのは日本人の好みだそうです。
はるゆたかが弱い粉だったので、病気に強い春よ恋は流通も大きく伸ばして、市場にまわる事が多くなりました。
レッスンでは手に入りやすい粉を推奨してます。
春よ恋は製菓材料店には必ずあるし、カルディにだっておいてます。
国産小麦が身近になった時ですね。
はるきらり
はるきらりの粉ってまだ使った事がないのですが、春よ恋の後継ともいわれてます。
味や香りは春よ恋以上であり、生産性も春よ恋より作りやすい粉との事ですが・・。
今後の流通が期待されますね。
春まき小麦
はるゆたか・春よ恋・はるきらり
こちらは春まき小麦と言われてます。
春まき小麦とは4月から5月に種をまき8月頃に収穫する小麦の事です。
春まき小麦の欠点は生育期間が短い事。
そして収穫時期が遅くて雨にあたりやすい為に収量が低くなってます。
これを改善する為に早まきなどしますが、早まきとは初冬の雪が積もる前にまいて、冬を越して春に発芽させる方法ですが、凍らない土地という事になってます。
春まき小麦はパン作りにむいてる粉なので、このような美味しい品種が出来たのでしょう
秋まき小麦のキタノカオリ
秋まき小麦は9月ごろにまいて翌年の7月頃に収穫する小麦の事です。
パン作りの小麦の代表がキタノカオリとなってます。
この粉はほんのり黄色の色がついてます。
香りゆたかで、小麦の味が美味しいって思うぐらい、好きな粉です。
しかし2018年にキタノカオリ100%の提供が終了となったとの事です。
安定共有が出来ない理由となってますが・・。
残念な事です。
ゆめちから・ゆめちからブレンド
一般的に春まき小麦→タンパク質が多い
秋まき小麦→タンパク質が少ない
このように言われてますが、これをくつがえしたのがゆめちからとなってます。
キタノカオリを親にもつゆめちからは秋まき小麦ですが、タンパク質量がかなり多めです。
超強力粉と言われるぐらい外国産小麦のように弾力のあるパンが出来ます。
伸びる粉で国産小麦というのはなかなか難しかったのがこの粉では出来るようになってます。
レッスンでも登場する粉となってます。
国産小麦ってなかなか作るのが難しいみたいですが、農家の方がたくさんの試行錯誤で私たちの手作りパンの楽しさを教えてくれるのが嬉しいですね。
小麦を知ると楽しくなります。